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CFDと外国株の違い
CFDでは外国株の売買も出来ますが、それではCFDと現物で外国株を売買する場合と一体何が異なるのでしょう。
まず、日本で外国株の売買をする場合、現地の証券会社に口座を開く必要があります。
正直、これは、かなりの手間と言ってもいいでしょう。
ただ、現在では、取り扱っている銘柄が限られてはいますが、日本の多くの証券会社で外国株の売買が手軽に行えるようになってきています。
もし、国内の証券会社で目的の外国株を扱っている場合には、現地で口座を開く手間は掛かりませんね。
CFDの外国株では、取引相手が取り扱い業者となる相対取引である為、現地の証券会社に口座を開かなくても主要取引所へ上場している全銘柄を対象にしての売買が可能です。
銘柄選択の幅が広がりますよね。
また、売買の単位も1株単位から可能ですので、買いやすいという点もメリットとしてあげられます。
それに、売買手数料にも違いがあります。
外国株の現物の場合、現地の証券会社を介している場合もあり、現地の証券会社への手数料が発生したり、為替手数料が掛かってしまったりします。
その他、印紙税が掛かる可能性もあります。
CFDの外国株の売買の場合には、取り扱い業者の売買手数料にもよりますが、売買額の0.05%~0.2%程度で収まるとみて良いでしょう。
外国株の場合には、売買のしやすさから言ってもCFDの外国株を利用する方法をおすすめします。
CFDとトレンドの関係性
「トレンド」とは、金融取引において市場の流れや対象としている為替・銘柄の流れを指し示す言葉として使われています。
トレンドには「上昇トレンド」「下降トレンド」「ボックストレンド」とパターンがありますが、CFD取引においてはトレンドに関係なく、いつでも投資のチャンスがあります。
一般的に現物株を取引する場合は、上昇トレンドにある時の方が利益を上げやすいと言えます。
値を下げている時に買い、値が上がった所で売るのが基本だからですね。
けれど、CFDの場合には、上昇トレンドであれば買いポジションを、下降トレンドあれば売りポジションを、ボックストレンドあればその振れ幅内でポジションを決めれば良いだけです。
ただ、トレンドはあなたの思った方向に進むとは限りません。
下降トレンドだと思っていても、たまに大きく上昇し、そして再び下降する事もあります。
このトレンドを読みきり、どの地点でスタートするかを見極める事が、利益を上げる最大のコツと言えるでしょう。
現在のトレンドに関係なく、買いからも売りからも入れるのがCFDの魅力の一つですね。
また、仕手株のように何の脈絡なく理解し難い上下の波が来る事は、CFDにおいてはまずあり得ません。
そう言った点でも、世界の経済ニュースにアンテナを張っていれば大怪我は避けられるでしょう。
不況下で下降トレンドを描いている最中でも、確実に利益をあげられる可能性のあるCFDは、個人投資家にとって魅力的な投資商品と言えるのではないでしょうか。
CFDとFXの違い
FXを既に経験している人だったら、CFDとFXが実はとても似ている事に気付いているはずですよね。
そう、FXはCFDの一部なのです。
その為に、差金決済取引である事や、レバレッジが有効となる証拠金取引である事、買い・売り、どちらからでも取引を開始出来る点など、似ている箇所が多くあるのも当然です。
一般的には、外国為替を扱う差金決済取引をFXと呼び、それ以外の株式や株価指数などを扱う差金決済取引をCFDと呼んでいます。
取引方法や注文の手法、ロスカットルールなどの取引の仕組みも、FXとCFDはほぼ同じと言えます。
それなのに何故、CFDに比べてFXの方がよりメジャーになってしまったのでしょう。
それは、CFDの取り扱っている商品の種類の多さによるものです。
FXは外国為替を扱う非常にわかりやすい取引ですが、CFDの場合には株式を始め、日経平均や先物などFXと比べて選択出来る取引商品が格段に多くなります。
自分で情報収集する力も必要となってくるでしょう。
この事がCFDがFXほどメジャーにならなかった原因の一つとなっています。
CFDもFXのように手軽に始められると思っている人は、ちょっと注意が必要かもしれませんね。
また、金利の支払いや受け取り方も、FXのスワップポイントとは異なりますので気をつけて下さい。
CFDは、自分で取引商品の情報を収集し、その情報に翻弄される事なく取引が出来るような人に向いている商品と言えるのではないでしょうか。