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CFDと日本株の違い
CFDでは当然日本株の売買も出来ますが、それではCFDと現物の日本株の違いにはどんなものがあるでしょう。
まず、現物の日本株は、東京証券取引所や大阪証券取引所などの各証券取引所へ上場している全ての企業の銘柄を売買する事が出来ます。
それに対しCFDは、業者によっても異なりますが、主に東京証券取引所へ上場している銘柄のみが売買の対象となっていて、売買出来る銘柄は現物株よりも少なくなります。
もし、新興市場の銘柄を売買したい場合には、現物株で取引する必要も出てくるでしょう。
株の購入単位は、現物の日本株の場合、その株の単位ごとに購入する必要がありますが(一般的には10株~1000株単位)、CFDの場合には1単位からの購入が可能となります。
今までは高額で手が出なかった優良企業の株も、1株単位であれば少ない資金で購入出来るようになる為、個人の投資家にとっては大きなメリットになります。
また、現物株の場合には、その企業の株主優待が目的で株を購入・所有しているケースも多いのですが、CFDの場合には株主優待を受ける事は出来ません。
これと同様に、株主総会への出席の権利もありませんので、その企業の経営に対しての発言権もないのです。
ただし、配当相当額は受け取る事が出来ます。
総合的に考えると、投資資金がそれなりにあり、株の長期保有を考えている場合であれば、現物の日本株を購入した方がいいかもしれません。
CFDと日経225先物の違い
日本を代表する株価指数が日経平均株価ですが、ここ数年でこの株価指数を投資対象とする個人投資家が増えてきています。
そんな中でも、短期的に資金効率良く売買できる「日経225先物」や「日経225先物mini」が、投資商品としては一般的でした。
しかし、CFDがメジャーになりつつある現在では、CFDでも日経225に連動する銘柄を売買出来るようになってきています。
それでは、CFDと日経225先物、これらに違いはあるのでしょうか?まず、最低取引単位が異なります。
日経225では最低1,000単位からの取引が基本ですが、CFDでは最低1単位からの取引が可能となります。
これは、もし、日経平均株価が10,000円だとすると、日経225では1,000万円分からしか取引が出来ないのに対し、CFDでは10,000円からの少額取引が可能となります。
また、取引の時間にも大きな違いがあります。
日経225先物は大阪証券取引所で取引されており、日中は9時~11時、12時30分~15時10分、イブニングセッションとして16時30分~20時までが取引可能時間となっています。
それに対して、CFDでは、米国の商業取引所(CME)の価格にも連動している為、ほぼ24時間の取引が可能です。
この他にも、手数料の違いや取引期限の違いなど細かな点で違いがあります。
ターゲットが同じ日経平均株価指数であるならば、少額からの投資が可能な点や取引時間の長さから言って、個人投資家にはCFDの方が向いているのかもしれませんね。
CFDと商品先物の違い
まず商品先物とは、金、銀、原油、コーヒー、小麦粉などのいわゆる一次製品の値動きに連動している商品です。
商品先物では、商品取引所に上場されている商品しか取引する事が出来ませんが、CFD先物の場合には世界中の全ての商品先物取引を対象としている為、選択出来る商品の種類も豊富です。
これに伴い、商品先物では取引時間にもばらつきがあるのに対し、CFD先物では海外市場を相手にしているので、ほぼ24時間、自分の都合の良い時間帯に取引が出来るようになっています。
また、通常の商品先物には満期日という取引期限がある為、購入してしまうと値の上下にかかわらず満期日までには必ず決済しなければなりません。
これに対し、CFD先物では満期日を設けていない為、自分の好きなタイミングで決済する事が可能です。
この他、CFD先物では取引単位が小さいので、商品先物取引よりも比較的少額の資金での取引が可能となる点や、商品先物取引では手数料もかさみますが、CFDの場合には手数料が無料という業者も多く存在している点、証拠金もCFD先物の方が少額で済む点などが、大きな違いと言えるでしょうか。
このように、商品先物の取引を行う場合にはCFD先物を利用した方が、個人投資家にとっては利便性も高くメリットがあると言えるでしょう。
商品先物は、ハイリスク・ハイリターンの商品と言っても過言ではありません。
まずは少額から取引出来るCFD先物で、経験を積んでみては如何でしょうか。