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CFDとは、どんな投資
CFDとは、「Contract For Difference」の略で、日本語では「差金決済取引」を意味する投資商品の一つです。
株式や商品などといった特定のものを売買するのではなく、原資産となる国内外の株価や金価格など金融商品の価格や指数を参照して、差金決済する取引の事を言います。
FXも差金決済取引の一つですが、一般的には外国為替をFX、それ以外の株式や株価指数などはCFDと呼んでいます。
CFDが投資家にとって便利なのは、世界中のいろいろな銘柄を取引することが出来る点です。
国内外株式の個別銘柄から株価指数、商品、債券まで、ありとあらゆる幅広い対象に投資が出来ます。
これを一つの口座でまとめて取引出来るので、余計な手間が掛かりません。
また、CFDは「買い」から入ることはもちろん、「売り」から入ることも可能です。
株式投資は株価が上がらなければ儲かりませんが、CFDなら価格が下がりそうだと思えば売りから入ればよく、下げ相場でも大きな利益を出すチャンスがあります。
これは、信用取引における「空売り」と同じ原理ですが、株式投資の場合には様々な規制があり、容易には出来ないようになっています。
このように、CFDは世界中のあらゆる「相場」を個人でも簡単手軽にトレードし、収益を上げる事が出来るツールと言ってもいいでしょう。
しかし、一旦トレードに失敗すると、大きな損失を招く恐れもあります。
CFD取引がどういうものであるかをしっかりと理解してから、取引を行うようにすると良いでしょう。
CFDは証拠金が少なくても可能
CFD取引では、最初に、「証拠金」と呼ばれているお金を取引のための口座を開設した業者に預け入れることが求められます。
この証拠金とは、あなたに代わってCFD取引の運用を行っている業者への、要は担保のようなものです。
もし、損失が出た場合にはこの証拠金から支払われ、場合によっては追加して証拠金を支払うこともあります。
この証拠金に、レバレッジという1~数百倍の倍率を掛けて商品の取引が可能になるのが、証拠金取引です。
例えば、証拠金10万円で10倍の価格の株を買った場合、株価が10%アップすると利益は10万円になります。
しかし、株価が10%ダウンすると損失も10万円となり、投資額は0円となってしまいます。
このように、証拠金取引では「少ない投資額で多額の投資が出来る」というメリットがあります。
資金力がある場合には、取引量を増やせばいいだけなのですが、大きなポジションを取れない個人投資家は市場が思惑通りに動いたとしても、得られる利益はごく僅かになってしまいます。
そこで、この証拠金取引を利用することにより、実際に必要な資金を業者に支払うことなく、大きな差益を見込むことが出来るのです。
もちろん、差益が大きくなるということは損失も同じように大きくなるわけですから、証拠金取引ではリスク管理が最も重要となってきます。
自分が取引したいと思っている銘柄の変動幅は、あらかじめチェックしておくことが基本です。
CFDは24時間取引できる
CFD取引は、世界中の株や金融商品の取引市場にアクセスすることが出来ます。
日本が夜中の時間帯でも、時差の関係でどこかしらのマーケットはオープンしているので、事実上、24時間の取引が可能となるのです。
そのため、仕事をしているサラリーマンやOLなど、日中は忙しくて投資に参加できない人の場合でも、仕事が終わった夜間にゆっくりと取引をすることが出来ます。
ただ、いくら24時間取引が可能だとしても、その国のマーケットがオープンしている時間帯でなければならないので、日本の日経225採用銘柄については、現物取引同様の取引時間となってしまいます。
このように、日本の個別株をCFDで取引している間はあまりメリットを感じられないかもしれません。
しかし、世界に目を向けた場合には、夜間にオープンしているマーケットでも、個別株だけではなく株価指数や商品など、深夜であっても投資対象物は広範囲に及びます。
FXの人気が急増した理由の一つに、日中仕事をしていても帰宅後に取引が可能である点があげられると思いますが、このCFDでも24時間取引出来る点は大きな魅力となるでしょう。
また、時間に自由が利く取引では、自分が把握していた値段を見失わずに取引することが可能となり、結果として損失を最小限にくい止めることも出来ます。
これはリスクヘッジの面で、とても重要なことです。
CFDは自分の生活のリズムに合わせて、自由に取引時間を決めながら行える投資商品なのです。