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変動相場制とは
変動相場制とは、固定相場制のように為替レートを固定せず、為替レートの決定をマーケットの需要と供給によって変動させる制度の事で、フロート制とも呼ばれています。
ドル、ユーロ、円など世界の主要な通貨は、現在すべて変動相場制となっています。
変動相場制では、為替の変動に伴い為替差損が発生すると、それが利息以上の場合には投資の収支がマイナスとなります。
逆に、為替差益が発生すると、利息以上の収益が上がり、投資収益は大幅なプラスとなります。
その為、変動相場制では投機資金が流入し、時にはマーケットが実態以上に変動する場合もあります。
これが投資における変動相場制のメリットでもあり、デメリットでもあるのです。
その結果として、輸出・輸入企業では常に為替の変動を気にして貿易する事になり、安定した見通しが立たずに大きな影響が出る可能性もあるでしょう。
しかし、変動相場制では、この貿易不均衡が自動的に調整される場合もあります。
例えば、日本の輸出企業の収益が上がると貿易黒字となり、儲かった外貨を円に換える事でドルが売られて円高(ドル安)が進みます。
円高が進むと、日本製品の値段が上がり、商品が売れなくなってしまうので、今度は円安(ドル高)が進みますよね。
このようにして、為替が変動相場制である事によって調整機能が働くようになるのです。
ただ、現在では中央銀行がマーケットに介入し、為替レートの操作を行う場合もあるので、完全な変動相場制とは言えないかもしれません。
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