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外貨預金とFXの違い
外国為替証拠金取引(FX)と外貨預金との違いを比較して見ましょう。
FXは、証拠金(保証金)を担保にお金を借りて為替相場で取引を行います。
いくらまで貸してくれるか(レバレッジ)は取引業者によって違います。
購入する最小単位も取引業者によって違います。
通常、米ドルの場合は最小1万ドルからが普通です。
証拠金の資金は、5万円ほどから始められます。
外貨預金の場合は、現物取引になります。
取引は、FXは、土日以外は一日24時間いつでも取引が可能ですが、外貨預金の場合は、営業時間内の取引になります。
FXは、為替相場のどの局面においても儲けることが可能です。
通常は、買って売るという行為ですが、株式投資と同じように、売って買うという行為も可能です。
仮に1ドル=110円の時に1万ドル(110万円)を売って、ドル円の為替相場が100円に円高に動いた場合、持っている1万ドルを買い戻せば、10万円の儲けになります。
普通の外貨商品では為替相場が上昇したときには儲けられますが、為替相場が下降したときには損になります。
外貨預金は為替相場が上昇したときのみ儲けられます。
利息については、FXは、保有中、毎日、利息がもらえます。
スワップ金利といい、外貨預金や外貨の定期預金より金利が高いです。
また、手数料は米ドルの外貨預金の場合、為替レートは買う場合のレート(TTS)と売る場合のレート(TTB)があり、実際の為替レートより1ドル1円の上乗せがなされています。
外貨預金の場合、手数料のことを考えると1ドル2円以上値上がりしないと、実質、利益が出ないということです。
それに比べ、FXは手数料が1ドル10銭程度で、レバレッジ(1倍)の現物取引で行えば、外貨預金と条件は一緒なので、手数料は、1ドルあたり90銭もお得になります。
米ドルの場合の最小取引は、1万ドルですので、外貨預金を1万ドル以上お持ちで、FXの現物のレバレッジ1倍で行なえば、外貨預金と比べて、金利、手数料が安いので断然お得になります。
為替の差益、差損は、FXであろうと外貨預金であろうと保証されないリスクは同じです。
FXおよび外貨預金について共通しているのは、株のように、会社が倒産して株券が紙くずになったり、いきなり株価が下がったりすることは、為替相場ではありません。
今後の資産運用には、FXは、外貨の分散投資として最適な商品のひとつです。
システムトレード FX
近年では、システムトレードでFX投資する人が増えているようです。
FX投資では、投資していた外貨が突然、大幅に下落すると、動揺してしまって上手く損切りできないことがあります。
なるべく少ない損失で済ませたいという感情が、損切りのタイミングを逃させてしまうのですね。
システムトレードのツールの中には、起動させておくだけで自動的に売買してくれるものもありますから、そういうツールを使えば、より投資にかかる時間を短縮できますし、精神的なストレスも少なくて済むかもしれません。
システムトレードのシステムを自分で作るには、かなりの知識と技術が必要です。
自分でシステムを作れない場合は、市販されているシステムトレードソフトを購入したり、証券会社が提供しているシステムトレードのツールを利用する方法もありますが、性能や価格、利用条件に差があるので、よく調べて検討してください。
システムトレードで投資する時にも、投資結果を検証して、失敗の原因を追究し、改善する努力は必要です。
インターネットサイトなどで、他の人のシステムをみるのも勉強になると思います。
システムトレードでFXをする時には、事前に許容できる損失額の上限と投資に使う金額を決めておくことが大切です。
また、どんなに実績のあるシステムトレードソフトでも、為替相場に合わなくなる可能性があります。
自分で為替相場に合わせて調整できないようなら、システムトレードに手を出さない方が無難でしょう。
FXのオプション取引とは、外国為替オプション取引のことで、通貨オプション取引ともいいます。
日本語でいうなら、選択権付き通貨先物予約取引で、FXが原資産のオプション取引です。
FXオプション取引なら、レバレッジを効かせて投資ができます。
それに、FXオプション取引は日経平均先物オプション取引よりも取引単位が小さいので、少額から始められるのです。
FX取引はレバレッジが効く分、ハイリスクハイリターンの投資法ですが、FXオプション取引なら買い手でいる限り、買い手の損失はオプション料に限定されるので、リスクを限定できます。
また、FXオプション取引を上手に使えば、FX取引の保険のような使い方もできるでしょう。
でも、FX取引よりもFXオプション取引の方が激しく値動きするので注意が必要です。
日本では、個人投資家のFXオプション取引はそれほど一般的とはいえません。
国内で個人投資家向けのFXオプション取引を扱っているのは、SVC證券とサムライFXくらいです。
FXオプション取引をする人がもっと増えれば、今後は取扱い業者も増えるかもしれません。
FXオプション取引は、日経225オプション取引よりも市場が大きいですし、取扱い銘柄も多く、ストライクプライスや期限選択、権利行使についても柔軟に対応しています。
FXオプション取引は自由度が高く、選択肢が多いので、戦略的に投資することができますが、ちょっと複雑なので、比較的上級者向けの投資法です。