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初心者向けFX システムトレード
システムトレードとは、予め決めておいた売買ルールに従って投資を行う方法のことを言い、米国では既に一定の評価を得ている投資法です。
投資に関する判断を「指標Xがn値になったら買う・売る」のように、過去に発生した数値や指標などのパターンから作成された売買ルールに従って一貫して行い、そこに投資家個人の経験や欲、勘といったものは一切介入しません。
FXシステムトレードでは、感情的な投資判断を避けることで現在の市場を客観的に検証し、評価することが出来ます。
ただ、その反面、過去に無い相場に遭遇したり、ある売買ルールが一般に浸透したりしてしまうと、投資効果が低下し、逆に損失を出す可能性もあります。
基本的に、FXのシステムトレードを基としたトレーダーが多数成功しているのは確かなようですが、いくら出来のいいトレードシステムを利用していても、適度な資金と最低限度のFXに関する知識が伴わなければ、大きく儲けることは出来ないでしょう。
資金が足りない場合には儲けが少なくなるか、またはレバレッジを上げてリスキーな取り引きを行うことになります。
FXの知識が不足している場合には、システムトレードの問題点を見抜けず、そのシステムが不向きな環境であっても、投資を続けてしまい、資金が無くなってしまう恐れもあります。
FX初心者でシステムトレードを行おうとしている投資家は、特に注意して提供FX業者やトレードシステムを選択して下さい。
初心者向けFX FXのリスク
まず、FXは元本が保証された貯蓄型の金融商品ではありません。
ましてや、長期運用による約定利息もないのです。
為替相場の変動リスクなど、複数のリスクがあり、その結果、損失額が投資金額を大幅に上回る可能性も十分にあることを理解しておくのが大切です。
FXにおいて考えられるリスクとしては、
・為替相場の変動によるリスク
・金利の変動によるリスク
・流動性によるリスク
・システムダウンによるリスク
・レバレッジ効果によるリスク
などが考えられます。
この中でも、世間でよく言われているのがレバレッジ効果によるリスクです。
FXではレバレッジを生かして手持ちの資金の何十倍、何百倍もの金額をやり取りする事が当たり前となっており、些細な相場の変化でも実際には大変な損失になる場合があります。
証拠金が無くなるだけならまだいいのですが、それでも足りない時には追証金が発生してしまい、どんどん資産が無くなっていく可能性があるのです。
また、FX取引業者の倒産や破産のリスクも考えられます。
この場合、ポジションは一方的に決済され、業者に預けた投資資金はほとんど戻ってこないという事態にもなりかねませんので、業者選びは慎重に行った方が良いでしょう。
このように、FXには様々なリスクが存在しますから、リスク要因を予め知っておき、損失を最小限に食い止める努力が必要です。
投資にリスクはつきものですから、上手にリスクと付き合っていくしかありません。
初心者向けFX 2010年より始まったレバレッジ規制
2010年より始まったFXのレバレッジ規制とは、金融庁が発表した金融商品「外国為替証拠金取引(FX)」において、預けたお金で何倍の売買ができるか示す「証拠金倍率」を規制する事を言います。
それまでのFX市場では、100倍~600倍前後の高倍率で取り引きする人が多かったのですが、それではわずかな為替相場の変動でも、預けた証拠金がゼロになったり、損失が大きくなったりする恐れがありました。
この行き過ぎたハイレバレッジ競争の過熱感を抑制する為にも、金融庁は2010年8月までの猶予期間をおいてから、まず50倍までに最大レバレッジを引き下げ、次いで2011年の8月には全てのFX業者の最大レバレッジを25倍までに引き下げるFXのレバレッジ規制の施行を決定したのです。
このFXのレバレッジ規制は投資家の保護を理由として導入されましたが、投資家からは決して歓迎されるものではありませんでした。
ハイレバレッジでトレードするということには、リスクが大きくなるというデメリットがあります。
でも、逆に考えれば、少ない証拠金で積極的に利鞘を稼げるということにもなるのです。
これがFXの最大のメリットで、FXという金融商品がここまで市場に広まった魅力でもあります。
また、このFXのレバレッジ規制後には、ハイレバレッジ派の投資家が規制のない海外のFX業者に海外流失する恐れもあり、国内の弱小FX業者は淘汰される危険性が高いです。
これからFXを始めようとする投資家は、FX業者選びにも注意が必要でしょう。